UESHIMA
当店のこだわり
「 光 を た べ る 」と は、
目 で 味 わ う こ と 。
透き通った糖の中に閉じ込めた季節の色。窓辺にかざせば、瀬戸内の海と空がそのまま指の上にあります。
私たちの琥珀糖は、味わう前から、もう食べ始めています。
十 二 日 の 仕 事
一日目 — 炊 く
銅の鍋でゆっくりと炊き上げます。糖と寒天が、混じり合うのではなく、手をつなぐくらいの距離になるまで。火を見ながら、香りを聞きながら。
二日目 — 流 す
木枠に流し、一晩寝かせます。木は呼吸をします。きちんと固まるかどうかは、その日の湿度と気温に任せる以外ありません。
三日目から十二日目 — 乾 か す
十二日、湿度の通る蔵で乾かします。外はシャリ、中はとろり。糖が結晶になるその間、私たちは何もしないことを仕事にしています。
三 つ だ け 。
砂糖と寒天と水。それ以上、加えません。足し算ではなく、引き算でつくります。
- 糖 — 北海道産・てんさい糖。クセのない甘さ
- 寒 — 長野・諏訪産の糸寒天。冬の夜気だけで乾かしたもの
- 水 — 愛媛・石鎚山系の軟水。雑味を残しません
「 急 が な い 」を 仕 事 に し て い ま す
父の代から、変わらないのは「急がない」ということだけです。
季節の素材を見つけても、必ず一年待ちます。十二日、乾かし切ります。
遅さは、品質よりも、ものへの敬意です。
— 店主